韓国9級公務員試験、国史を廃止し2027年から検定試験へ
国家職9級だけで10万8,718人が志願した。2027年の試験改編がこの受験生たちの計算をどう変えるのかを見る。
- 2027年から韓国の国家職・地方職9級公務員採用試験で国史科目が廃止され、韓国史能力検定試験(ハンヌンゴム)3級以上の取得に置き換わる。
- その穴を埋めるため、残る国語・英語・専門科目の問題数が各科目20問から25問に増える — 弁別力を保つための措置だ。
- 同じ改編パッケージでPSAT(公職適格性評価)も別の共通試験として切り離され、「試験は減らし、活用は増やす」公職採用試験の再設計の一環となっている。
何が起きたのか
韓国の人事革新処と行政安全部は2026年7月2日、「2027年度9級公採試験改編案」を発表し、国家職・地方職9級公務員採用試験から国史科目を廃止し、国史編纂委員会が主管する韓国史能力検定試験3級以上の取得をもって代替する方針を確定した。これは2025年3月に発表された公務員採用試験の大改編の後続措置である。国史が外れる代わりに、残る国語・英語・専門科目の問題数は各科目20問から25問に増える。2026年の地方職9級試験が国史を含む現行5科目体制で実施される最後の試験となり、2027年の受験者から新方式が適用される。
なぜ今変わるのか — 背景
今回の改編は国史だけの問題ではない。同じパッケージで、5級・7級公採の1次試験だったPSAT(公職適格性評価)も別の「共通力量検証試験」として切り離される。これまでPSATは5級・7級試験に限定され他の採用には活用できなかったが、2027年からは難易度別に基礎・深化の2種類の試験に分け、それぞれ年1回(基礎は7月、深化は2〜3月)実施し、複数の採用試験で共通に活用する。人事革新処が狙う方向は結局「試験は一度、活用は複数回」である。国史もすでに5級・7級公採、警察・消防・軍務員採用、国公立学校教員任用試験(科目を問わず3級以上が必須)では韓国史能力検定試験を資格要件として求めてきた — 9級だけが別途筆記試験を課してきた形だ。政府はこの不均衡をなくし、毎年新たに準備しなければならない筆記科目の代わりに、有効期限のない検定試験の成績一つで複数の試験に備えられるようにし、受験生の重複学習の負担を減らす狙いだと説明している。
数字で見る
今年の9級公採の指標は、改編の背景を物語る。2026年度の国家職9級は3,802人の採用枠に10万8,718人が志願し、平均競争率28.6対1を記録した — 教育行政職では509.4対1にまで跳ね上がった。一方、地方職9級は2万3,390人の採用枠に14万1,546人が志願し、平均6.1対1にとどまり、「公務員人気が冷めた」との見方が出るほど国家職と地方職の温度差は大きい。国史という共通の関門を一つなくしたところで、この格差がすぐに縮まるわけではないが、参入障壁を下げて地方職志願者の離脱を和らげようとする計算があると見られる。
論点 — 二つの視点
賛成側の論理は明確だ。検定試験には有効期限がなく、一度3級を取得すれば複数の試験に繰り返し使え、毎年新たに勉強しなければならない筆記科目より準備負担が小さい。すでに検証された資格試験を再利用するので行政コストも下がる。反対・懸念の声は二つに分かれる。第一に、国家標準化された筆記試験という弁別装置が検定試験という外部試験に移ることで、試験の信頼性管理の責任が国史編纂委員会に移るが、この管理体制が大規模な公採需要に耐えられるほど緻密かは見守る必要がある。第二に、「私教育費削減」が改編の趣旨であるにもかかわらず、検定試験自体がすでに大きな受験市場を形成しており、負担が消えるというより別の試験に移るだけだという指摘もある。問題数を20問から25問に増やして弁別力を補おうとする点も、結局残る科目の学習量が増えることを意味し、受験生にとって負担の総量が減ったとは言い切れない。
今後 — 何が変わるのか
今年と来年の9級公採は従来通りの方式で実施される。2026年の地方職9級が国史を含む最後の5科目体制の試験であるため、すでに国史を準備してきた受験生は日程調整を気にする必要はない。ただし2027年の受験を目指す受験生は今から戦略を練り直す必要がある — 国史の学習を検定試験3級取得で早めに終わらせ、余った時間を問題数が増えた国語・英語・専門科目に再配分する方式が有力だ。PSATの分離実施も重なり、5級・7級を並行して準備する受験生にとっては試験日程そのものが再編される。政府が期待する「負担軽減」が実際の志願率反発につながるのか、それとも別の私教育市場を広げるだけなのかは、2027年の初回実施後の志願者数の推移を見なければ判断できないだろう。
- 公務員公開採用、韓国史能力検定試験に代替 — ニュースピム (2026.08.09)
- 9級公務員試験、2027年から科目別問題数20→25問に増加 — 大韓民国政策ブリーフィング (2026.07.02)
- 2027年から9級公務員試験、科目あたり問題数20→25問に増加 — 京郷新聞 (2026.07.02)
- 公務員試験、2027年から大幅に変わる…受験生に警戒感 — 韓国経済 (2025.03.13)
- 受験生の負担を軽減…2027年から公務員試験を大幅改編 — アジア経済 (2025.03.13)
- 2026年度国家公務員9級公採試験、平均競争率28.6対1 — 大韓民国政策ブリーフィング (2026.02.07)
- 公務員人気は冷めたのか…地方職9級競争率6.1対1にとどまる — Daumニュース (2026.06.17)
本記事は上記「出典」に基づく公開報道と政府発表資料をもとに、nuloqがAIツールの助けを借りて独自に分析・作成したもので、進路や法律の判断根拠ではなく情報提供を目的としています。内容は2026年8月10日の作成時点のものであり、誤りが確認された場合は訂正します。
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